胃癌・スキルス性胃癌
胃癌やスキルス性胃癌について、その原因や治療方法、そして転移についてまとめています。
胃癌・スキルス性胃癌に関する基礎知識まとめ
胃癌は、胃の粘膜のもっとも内側にある粘膜内の細胞が癌化することで起こる癌です。発生件数が多く、肺癌に続いて2番目に多いそうです。
成長に時間がかかるので、胃癌検診で見つかるまでには発生から何年も経っていることが多いと言われています。
胃癌の原因と症状
■原因
胃癌は、喫煙や飲食などの生活習慣や、ヘリコバクターピロリ菌への持続感染が主な原因だと言われています。
ヘリコバクターピロリ菌は、日本では中高年で感染率が高く、若年層では低下しているそうです。除菌療法によって胃癌のリスクを低下させるという研究も進められています。
■症状
初期の段階では初期症状がないのが胃癌の早期発見を難しくさせています。
主な症状としては、胃の不快感や胸焼け、食欲不振などがあります。食事が喉を通らないような症状は胃癌が進行している可能性もあるので、早急に医師の診断を受けましょう。
胃癌の転移
胃癌は肝臓や肺だけでなく、腹膜、骨、脳にも転移します。転移巣が少なければ除去手術を行いますが、広範囲に転移している場合は化学治療などで緩和治療をします。
胃癌の治療
胃の粘膜の限られた部分にのみ癌細胞が発見された場合は、内視鏡施術などで治療が可能だと言われています。これは、早期発見によって可能になります。切除後も胃が温存されるのがそのメリットで、内視鏡治療を希望する方は増えているそうです。
これが粘膜下層に達していたり、病状のステージがII期以降に至っている場合は、癌のある部位の切除や、胃の周囲のリンパ節を取り除いて転移を防ぐ手術などが行われます。
ほかの部分に転移している場合は、化学治療や抗癌剤治療も行います。
スキルス性胃癌について
スキルス性胃癌は、胃の粘膜の表面には症状が現れません。粘膜層の下に木の根のように広がるため、発見が難しく、症状が進んでから発見されることが多いようです。
転移も進んでしまっていることが多く、特に腹膜に転移しやすいと言われています。男性よりも女性、30代~40代くらいの働き盛りの方に多く発症するので、仕事で忙しくても検診はしっかりと受けておく必要があります。
いつもと違う胃もたれや胸焼けがある方は、注意しましょう。