【Topics】リンパ・骨への転移について
癌の転移の中でも特に怖いと言われる、リンパ節や骨への転移の怖さについてまとめています。
私たちの体を蝕む、リンパ節・骨転移の恐ろしさ
癌は、私たちのからだのあらゆる部位に転移して、増殖し、私たちの体を蝕んでいきます。転移した癌は治療が難しいと言われていますが、その中でも特に治療が難しく、また転移の原因そのものとしても考えられているのがリンパ節への転移。また、骨転移もかなりの苦痛が伴うもので、やはり治療は難しいものです。
これらがなぜ恐ろしいのか、その仕組みを解説していきます。
リンパ節転移
リンパ節転移は、どの部位からも転移を起こしやすいと言われています。
リンパ節へリンパ液を運ぶリンパ管は動脈と並行して全身を走っています。癌細胞が増殖してリンパ管へと入り込むと、リンパ節で癌細胞が食い止められます。これによって全身へ癌が広がるのを防ぎますが、この機能が十分でなくなるとリンパ節は癌に侵されることになります。
リンパ節の癌細胞が増えると、節が大きくなり、やがて肉眼でわかるほど膨らみます。これには痛みが伴います。また、このリンパ節から全身へと癌細胞が送られ、転移が繰り返されることになります。
骨転移
リンパ節同様に転移を起こしやすいのが、全身の骨です。
骨は、骨自身を破壊する細胞と新しくつくる細胞がはたらき、つねに新陳代謝を繰り返しています。癌細胞が骨に転移をすると、骨を破壊する細胞を利用して増殖しようとします。それに伴って骨はどんどん破壊されていくので、ボロボロになり、激痛が走るようになります。
骨転移は多発することが多く、見つかった時点では全身に広がっているケースが多いようです。
早期発見のために
癌の多くは初期症状が分かりにくく、見つかったときには症状が進んでしまっていることが多いという怖さがあります。リンパ節や骨への転移が見つかることもしばしばあります。
早期発見をするためには、定期的に癌検診を受け、少しでも見落としのリスクを下げることです。検診を習慣づけ、後で後悔することのないようにしましょう。